【質問内容】発達障害の病院で聞かれたこと【大人の発達障害】
あどはち(@ad8adhd)です⊂(^ω^)⊃ブーン
今回は、問診で実際に聞かれたことをまとめました。(大人の発達障害をみれる病院)
ネットや本で見る「発達障害の特徴」以外にもたくさん聞かれます。
- 本人…発達障害の疑いがある者
- 乳幼児期…0歳〜小学校入学前まで
として説明します。
産前と産後
- 本人が生まれる前
- 本人が育った環境
2つについて聞かれます。
病気や障害・家庭環境
家族・親族の中で以下4つに該当する者がいないか確認。
大病は手術・入院・生活習慣病など。
ここからは家族のみ。
- 家族構成
- 年齢
- 最終学歴
- 職種
- 仕事内容
- 複雑な家庭事情の有無
- 経済状況
- 本人への困りごと
ここでの家族は本人が子どもだった頃の家族です。
妊娠中のトラブル
産みの親の妊娠中について聞かれます。
- 受精方法(体内・体外・顕微)
- 飲酒・喫煙・服薬
- 妊娠中の健康状態
- 出産時の異常(母体・胎児)
3・4に関しては母子手帳に書いてあります。
妊娠中・出産時に医師から何も言われていなければ基本該当しません。
0〜6歳のとき
発達の遅れについて聞かれます。
- 乳幼児検診の結果
- 家・園内の様子
母子手帳・育児記録・連絡帳があるとGOODです。
乳幼児検診
「6ヶ月検診」「3歳児検診」とか呼ばれてるヤツ。
- 検診結果に異常はあったか
- 発達の遅れを指摘されたか
乳幼児検診においては、この2つを聞かれます。
(保育園・幼稚園でも指摘される場合アリ。)
しかし、大人の発達障害の場合
異常なし・指摘なしでも発達障害ということがあります。
- 遅れはあったが目立たなかった
- 症状がまだ出てなかった
以上の理由で指摘や異常が少ないからです。
検診で気づくのは極めて難しいということ。(医師も保健師も養育者も)
遅れの度合い・発症時期には個人差があります。
- ○○検診が最も重要!
- △△検診を受けてないとダメ!
- 異常や指摘がないと無意味!
上のようなことは基本ありません。
心にとめておきましょう。
家や園での様子
0〜6歳の時の本人の様子です。
家・保育園・幼稚園での様子を詳しく伝えましょう。
乳幼児検診で異常や指摘が見られないとより重要になります。
養育者の育児中にあったことがメイン。
など、何でも良いです。
その中でも特に下にあてはまること。
ここで重要なのは些細なことで構わないということ。
「なんとなく…」「そういえば…」でOK。
ネットや本の「乳幼児期の発達障害の特徴」に当てはまってなくて良いです。
当てはまってたら気づかれてます。(発達障害の認知度に今と昔で違いはあれど)
発達障害の特性がどんな形でいつ表れるかは人それぞれ。
あくまで目安です。
勉強の得意と苦手
小学校から最終学歴まで。
2つの面で得意・苦手を聞かれます。
- 科目
- 授業形式
それでは見ていきましょう。
得意科目と苦手科目
得意科目と苦手科目を聞かれます。
- 国語が苦手
- 算数が得意
みたいな感じですね。
ただ、もっと良い伝え方があります。
『国語』
- 漢字は得意
- 聞き取りは苦手
『算数』
- 図形は得意
- 文章題は苦手
- 「〈科目〉では○○が得意」
- 「〈科目〉では△△が苦手」
より正確に本人の能力を知ることができます。
得意と苦手から能力を知る
- 得意な能力
- 苦手な能力
- 得意と苦手の差
この3つを勉強の得意と苦手から確認していきます。
ここでいう能力とは点数や成績のことではありません。
人間が元々持っている能力です。(身体障害の場合を除く)
では、どのように能力を知るのか?
先程の例にあてはめてみます。
『国語』
- 漢字は得意【目・言葉】
- 聞き取りは苦手【耳】
『算数』
- 図形は得意【目】
- 文章題は苦手【言葉・情報】
めちゃくちゃ簡単に言えばこんな感じです。
通知表と成績表が便利
【小・中学校】
通知表をチェック。
- 関心・意欲・態度
- 表現・思考・判断
- 創造・発想・工夫
- 技能・知識・理解
- 読む・書く・話す・聞く(国語のみ)
以上のように分けて評価されているので便利です。
【高校以降】
科目で答えてOK。
- 数学→数学Ⅰ・数学A
- 理科→生物・化学・物理
上のように細かく分かれていることが多いので。
【小学校〜最終まで共通】
成績表やテストの結果があると便利。特に学年最後のもの。
総まとめとして全範囲が出題されている可能性が高いからです。
授業形式
授業形式の得意・苦手について聞かれます。合う・合わないで考えるとわかりやすいです。
- 座って書く・見る・聞く
- 大勢の前で発表する
- 複数人で討論する
- 身体を動かす
- 実験・実習・実技
- 校外学習
- オンライン
など。
- ○○が苦手なら発達障害
- △△が得意なら定型発達
- 得意・苦手に差がないと×
以上のようなことはありません。これは科目と授業形式どちらにも言えます。
ADHD・ASD・LDの特徴がどんな形で現れるかは人それぞれだからです。
高専・大学・専門学校に通っていた方
先程の能力や授業形式を参考に得意・苦手を伝えるのがオススメ。
専門的な言葉や内容が多く、伝えても医師に理解されない恐れがあるため。
困難と発達障害の特徴
小学校から社会人の現在まで。
- 本人や周りの困難は?
- 発達障害の特徴はあったか?
以上のことを聞かれます。
上2つを明確にして困難・特徴を伝えましょう。
困難じゃなくても伝える
「発達障害かな…って気になったことは?」と聞かれることがあります。
そうなると自分の言葉で伝えねばなりません。
「忘れ物はいつから?今もある?」「遅刻の回数は?」など基本は細かく聞いてくれます。
「コレ発達障害っぽいな」と感じたことでOK。
大人になってから発達障害を疑う場合、「学生時代は何とかなってた」ということが多いです。
だから「困難とまではいかないけど発達障害っぽい!」ということが学生時代にあれば伝えたほうが吉。
大人の発達障害を疑っている方の多くは「発達障害の特徴」「発達障害チェックリスト」などで自分のことを確認されていると思うので。
「何それ?」という方はネットや本で見てくださいね。
(胎児から成人まで全部載せられないので…ご了承下さい。)
発達障害以外の困難
学生時代から現在までの困難を聞かれます。
ここで大切なのは困難が発達障害の特徴にあてはまらなくてもOKということ。
気になったことは全部伝えましょう。
以上にあてはまることがあれば伝えたほうが吉。
もしかしたら自分が知らないだけで、その困難も発達障害が原因かもしれません。
まとめ
大人になると子どもの時の様子を詳しく伝えるのが難しいです。
覚えてない!わからない!となったら、とにかく下2つを伝えてください!
- 困っていること
- 発達障害っぽい特徴
回答に役立つアイテムを前回のブログで紹介してます。
気になる方はチェック☆
↓専門外来の持ち物リスト
※少しでもわかりやすく伝えるために、本来の学術的な言葉を変更しているところがあります。(出生→出産、発達→成長、特性⇔特徴など)
※あどはちの体験談なので、病院によって問診内容は変わります。ご了承下さい。