【持ち物リスト】発達障害の診断に必要なモノ【大人の発達障害】
あどはち(@ad8adhd)です⊂(^ω^)⊃ブーン
今回は、
持ち物と準備する時の注意点
について説明していきます。
大人の発達障害を診察できる病院へ行くつもりの方は要チェック!
必要な持ち物13点
あどはちの経験も踏まえて並べてみました。
ここからは、必要な理由と注意点を説明していきます。
『本人』:発達障害の疑いがある者。
『養育者』:『本人』を0歳から現在まで育てた者。
『乳幼児期』:生後0日〜小学校就学までの間。
としています。
問診票●
事前に書いてくるようお願いしている病院がほとんどです。
病院のホームページから印刷するか直接病院へ貰いに行きましょう。
ADHDが疑われる方はギリギリにならないと着手できない方が多いです。
「問診票なんか5分で書けるし当日でいいや!」と後回しにすると痛い目に合います。
本人以外の問診票
養育者やパートナーの問診票が必要です。1枚で終わることはまずないです。
- 本人…2,3枚
- 養育者…1,2枚
- パートナー…1,2枚
最多で7枚必要になります。
0歳〜現在までを振り返って書くので、記入事項が必然的に増えます。
もちろん本人の問診票だけで良い病院もあります。
が、養育者やパートナーに聞かないと分からない内容を含む場合がほとんどです。
当日は書けないと心得よ
問診票の記入に時間をさいた結果、診断が遅れることも。
- 診察で伝えたいことを伝えられない
- 検査が時間内に終わらず通院回数が増える
上のようなことが起きるからです。
診察当日、養育者とパートナーを連れて行って書いて貰う手ももちろんあります。でも、オススメしません。
診察や検査の時間に回した方が良いからです
メリットは持って行くのを忘れないということ。
ですが、問診票以外にも持ち物はたくさんあるので、あまり意味がないです。
母子手帳・育児記録▲
乳幼児期の発達の様子を知るのに必要です。
本人は基本、覚えていません。
養育者も正確にすぐ思い出すのは難しいです。20年以上前のことですから。
- 少ししか書かれていない
- まるまる白紙
みたいな感じでも大丈夫。
当時の状況を知る手がかりになります。
育児記録がSNS
母子手帳や育児記録が冊子じゃない場合もあると思います。
そんなときは携帯のメモか紙にまとめておきましょう。
まとめる時間がなければアクセスできるようにしておくと◎。
口頭説明や提出を求められた際に役立ちます。
連絡帳・通知表▲
主に集団生活時の様子を知るのに必要です。
保育園〜中学校までが特に重要。
学習面だけでなく生活面に言及しているからです。
また、連絡帳や通知表は「先生」という第三者の視点から書かれています。
第三者から見た情報は、医師や臨床心理士が客観的に把握しやすいです。
保育園〜最終学歴まで全て揃っているのが理想。ですが、そんなに気にしなくてOK。
養育者▲
養育者の同伴を求める専門外来が過半数を占めます。
0歳から今まで、本人を最も近くて見てきた存在だからです。
資料では分からなかった本人の様子を知れる可能性があります。
発達・生活・健康・学習・人間関係など…アプローチできる面は多種多様です。
写真・動画・創作物△
「発達障害かも?」と気になった部分を言葉以外で伝えることができます。
つまり、医師や心理療法士の目視確認が可能に。
本人や養育者では気づかなかった発達障害の特性を発見できることも。
ただし動画はスマホやガラケーで再生できるようにしておきましょう。
再生できる環境が整っている病院は、ほぼありません。
困っていることリスト△
基本、問診票に記入欄があります。問診票で足りなかったら準備しましょう。
子供の頃の様子を踏まえて、いま困っていることを確認します。
関連性が認められれば、発達障害である可能性が高いです。
本人以外の困りごとでもOK。
- 今
- 誰が
- 何に
- どれくらい
困っているのか?
箇条書きでまとめましょう。
すぐ確認できるなら携帯でも紙でも何でも大丈夫。
生育歴・家族構成△
どちらも問診票に書くことがほとんどです。記入欄がなかったら準備しましょう。
主に以下の場合で役立ちます。
- 子供の頃の資料が少ない
- 養育者が同伴できない
生育歴は言いかえれば年表です。
本人の出生・学歴・職歴・病歴・生活や人間関係のトラブルなど…
時系列で並べた表になります。
家庭相関図は言わば家系図です。家族構成ですね。
上は祖父母、下は孫までで構いません。
おじ・おば・いとこなど他の親族は、基本記入しなくてOK。
- 養育者だった
- 同居していた
など、大きな関わりがある場合は書き加えましょう。
紹介状(診療情報提供書)■
心療内科や精神科の場合、紹介状を忘れると診察を断られることがあります。
薬の重複や過剰投与を招く恐れがあるためです。
紹介状には処方中の薬が記載されています。
「お薬手帳で良いじゃん!」と思うかもしれません。
しかし、紹介状にはお薬手帳では分からない部分まで記載されています。
- 投薬理由
- 変更・増減の過程
- 効果の現れ方
- アレルギー反応
など…。
門前払いされないためにも必ず手に入れましょう。
診療情報提供書は「紹介状をより詳しく書いたもの」になります。「紹介状=診療情報提供書」と考えて貰ってOK。
紹介状が必要な方
必要になる条件は主に2つ。
どちらか1つでも該当すれば必要になります。
1つめは、薬の重複や過剰投与を防止するため。
2つめは、患者の金銭・時間的負担を軽減するため。
実施済みの検査を省略することで、診療時間・医療費を削減します。
1か月かかることも
紹介状は早めに頼みましょう。
最悪1か月かかることも。
発達障害の診断に必要な紹介状は書くことが多いです。
頼んだ当日に貰える可能性は低いでしょう。
時間が足りないと記載したいことを記載できず、基本事項のみになる可能性も否めません。
専門外来でより正確に診断してもらうためにも、早め早めが肝心です。
自立支援医療の受給者票■
受給者票を持っている方のみになります。
その中でも転院を考えている方は忘れないようにしましょう。
ただ、手元の受給者票が使えるかどうかは病院によって違います。事前に病院へ確認しましょう。
準備できないとどうなる?
持ち物の数が少ないと2つの不安が。
- 予約を断られる
- 確定診断に至らない
発達障害かどうかを調べるために重要な判断材料なので、なるべく不足しないように。
予約を断られる
予約を断る病院もあります。
子供のころを知るには情報量が少ないと判断し、診断への影響を考えての結果でしょう。
「○○さえあればOK」なのか「全てないと難しい」のか。
これは病院の診療方針によります。
- 「全部捨ててしまった!」
- 「養育者と連絡が取れない」
など、準備できない理由は様々。まずは病院へ相談してみましょう。
確定診断に至らない
- 確定診断がおりない
- 確定診断が遅れる
発達障害を裏付けられるほどの情報量がなければ診断は難しいです。
また、情報量が少ないと診断に時間がかかることも。
発達障害は心理検査の結果だけで診断できるわけではありません。
特に成人の場合「現在困っていること」が「発達障害によるもの」なのか調べないといけません。
そのためには子供の頃から発達障害だったかを確認する必要があります。
また以下のようなことも起こりえます。
併発している可能性があっても医学的に診断を下せないパターンですね。
実際、あどはちは診断時期がズレました。(ADHDが先ASDは後)
持っていったのは5つだけ
あどはちは予約NGと予約OK、どちらも経験しました。
その時の持ち物を紹介します。
予約した病院は異なりますが、参考になれば幸いです。どちらも電話予約になります。
【予約NG】
転院必須の病院でした。
- ●保険証
- ●問診票
- △困っていることリスト
- ■紹介状(診療情報提供書)
【予約OK】
転院不可の病院でした。
- ●保険証
- ●問診票
- ▲母子手帳
- △困っていることリスト
- ■紹介状(診療情報提供書)
あどはちの場合、養育者と絶縁状態に近く、母子手帳以外の資料はなし。
しかも母子手帳に書かれている内容は検診以外に2行ほど。
2歳以降はまさかの白紙(笑)。
- 今困っていることリスト
- 紹介状
この2つしか頼みの綱がない!という感じでした。
準備できなくてもなんとかなる
『これだけの持ち物が必要!』とか言っておきながら…
実際の持ち物がめちゃくちゃ少ないですよね(笑)
つまり何が言いたいかと言うと、
「全部準備できなくても諦めないで下さい。」
ということ。
「あどはちみたいなパターンもあるんだな」って頭の片隅に置いといてもらえると嬉しいです!